【股旅三人衆】

「我が股旅館を守る最高の守護神を作るのだ！」
配布された粘土をこねながらやる気は充分
手先は不器用だし上手くできるか正直自信はないが
こういうのはやる気があれば大体上手くいくものなのだ
型にはまらぬのが私の長所
思うが侭に形成していく
「材料が足りぬな」
両隣に座るとらじ（虎次郎）とりゅーじ（龍治）の粘土を無断で少しずつ拝借
文句を言っている気がするが聞こえない

形成されたのはシーサーとは程遠い
牙だらけの口を大きく開け太い鬼のような角を生やし
ぎざぎざの攻撃力高そうな尻尾を生やし
うっかり目と鼻を付け忘れた不気味な邪神
想像してたのとだいぶ違う様子となったが…
「うむ、強そうだ！」
私は満足である！